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No.38

あたたかな石の異世界
大谷へ

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 初めて見る風景に出会ったとき、あなたは何を思うだろう。と言っても、普段の生活の中で新しい景色を見ることなんてなかなかないかもしれませんね。では、例えば旅先ではどうだろう。初めて訪れたその場所で、あなたはたぶん見るものすべてに感動する。再び訪れた場所ならば、記憶の中の風景と目の前にあるリアルな風景を並べて、間違い探しをするように楽しんだり、その中から時間の流れを感じ取り、しみじみしたりする。旅行しているときって、無意識に新しい景色を求めているから、視覚が鋭くなっているんだろうな。だからちょっとしたものに心を動かされる。
 そういう、旅している目で日々の生活を送ってみると、いろんなことが新鮮に感じられるようになる。自分の近くにある風景を、もう一度よく見てみよう。毎日違った表情を見せてくれる彼や彼女の存在に大きさに、きっと気がつくはずだ。
 宇都宮の北西部に位置する大谷。市の中心部からもわりと近いこの場所を訪れたことがあるだろうか。まったく予告なしに現れる奇妙なかたちをした岩石群。突然目に飛び込んでくる南画のような風景。訪れた人は、素朴でぬくもりある大谷石創り出すあたたかな石の異世界に、完全に呑み込まれてしまう。 
 こんなに近くにあるマジカルミステリーな景色。知らないなんてもったいないから、大谷に関わる三人の目を通して、ちょっとでも伝えたかった。
 大谷を知っている人も、知らない人も、この風景が心に新しい風を吹かせたら、——大谷へ。

●企画・構成・取材・文・制作/岩本 美香
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.38 【フーガ 2005年 3月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2005年2月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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