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No.50

努力するということ。
凛として美しい、和久文子の箏人生

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 ひとつの音とひとつの音の間に神が宿っている。そんな始まりだった。

 

 それがどうだろう、神々しかった音が突如、加速度を上げ、絢爛と言える領域をはるかに越えて、疾風怒濤のごとく唸り始めた。ストラヴィンスキーの「春の祭典」のように複雑なリズムが交錯し、スウィングするジャズのようにシンコペートする。情熱的なパーカッションのように烈しく弦を叩き、合間に煌びやかな音を刻む。愛弟子が紡ぐ箏に覆い被さり、からみつき、そして火花を散らす。

 

 とんでもないものを聴いてしまった…。

 

 それが初めて和久文子の箏を聴いた時の印象だった。居合わせた人たちの眼は炯々として輝き、呼吸をすることさえ忘れたかのようだ。

 

 箏といえば、「さくらさくら」という程度の予備知識しかなかった私は、完全に箏の概念を破壊され、瞠目させられた。全国でも数人しか弾いたことがないと言われる難曲を、鬼気迫る形相ではなく、あくまでも優雅に奏でる和久文子という人は、いったいどのようにしてその芸を自分のものにしたのだろう?

 

 この特集は、そんな深い深い疑問から始まったのだった。

●企画・構成・取材・文・制作/高久 多美男
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.50 【フーガ 2006年 3月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2006年2月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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