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No.51

田川
街に流れて

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 今回の特集は「田川」。宇都宮市の名所になっているわけでもなく、特別水が澄んでいるとか貴重な動植物の宝庫でもない、川辺をコンクリートで固められ水量をコントロールされた街中を流れるごくありふれた川である。

 

 「田川」という自然を取り上げた理由は、声高に自然環境について問題提起をするとか、郷土の自然の歴史について考察するとかいう、大上段に構えたものではなく、昔を懐かしみ、あの頃の田川に戻そうなんてことを提案するわけでもない。もともとヘソが曲がっているというか、私は人でも物でも自然でも、立派でスポットライトがあたり、拍手喝采を浴びている対象にあまり共感を覚えない。ことさら市民に親しまれているとはいいがたい地味な存在で、幼い頃の遊び友だちである「田川」で、大人になり分別をわきまえ、立派になったと勝手に思い込んでいる生意気で少々体にガタがきはじめた私が、ちょっと疲れちゃったから川辺で遊んでみたい、視てみたいと思った、それだけの理由からなのである。

 

 街に流れる大きな側溝、排水溝くらいにしか市民に思われていない、気の毒な「田川」にほんの少しスポットをあて、普段では気づかない側面をご紹介できればと思う。

●企画・構成・取材・文・制作/大海 淳宏
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.51 【フーガ 2006年 4月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2006年3月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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