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No.60

私流を生きる
和紙人形作家 田村顕衣

Contents

 一葉のハガキに刷り込まれた和紙人形に、心をすいよせられた。これまで見たどんな和紙人形よりも気高く、堂々としていた。作者は下野市石橋町に住む田村顕衣さん。自宅で教室兼アトリエの「いしばし人形舎 花えみ」を主宰している。今年七十六才の田村さんだがびっくりするほど若々しい。生き生きとして明るい雰囲気が、創作する人形と重なって見える。

 

 郷土の伝統産業であるかんぴょう作りを取材して作り上げた『かんぴょうの里』では、埋もれゆく歴史を作品に残すという大きなテーマに挑んだ。作品は日本国内のみならず海を越えて海外でも展示され、展覧会を期待するメッセージが寄せられる。

 

 失われつつある日本の古きよきものへ、田村さんは切なくも温かいまなざしをむける。それはこの世に生を受け、育まれてきた自分の根と重なるものだからだ。それらをすくい上げ、人形に表現することで残していきたい。そんな思いでさまざまなテーマを取りあげ、田村さんだけの世界を創りあげてきた。

 

 長いあいだ、家庭第一を守り通した田村さんの活動は派手なものではなかった。しかし、ゆっくりじっくりと積み重ねた仕事は熟成され、今この時代に、味わいの深い輝きを放っている。

 

 輝きの一端をこの誌上で味わっていただきたい。

●企画・構成・取材・文・制作/五十嵐 幸子・都竹 富美枝
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.60 【フーガ 2007年 1月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2006年12月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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