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No.69

「ねえ、これいいでしょ」
北原照久、筋金入りの蒐集(コレクション)人生

Contents

 三六〇度どこから見ても超ポジティブな北原照久という蒐集家

 

 世の中にコレクターと称する人は無数にいるが、北原照久さんを彼らと同列に語ることには抵抗がある。

 

 理由はこうだ。

 

 決定的なちがいは、北原さんはコレクションすることそのものを自分の仕事にしているということ。他に本業があり、その安全な傘の下でモノを蒐集している一般的なコレクターとは明らかに一線を画している。

 

 しかも、そうやって集めたモノの数は生半可ではない。生活娯楽文化に関するモノの蒐集では明らかに日本一だろう。一般的に、北原さんはブリキのおもちゃというイメージが強いが、実際ブリキのおもちゃは全体の一割に満たない。その他、ありとあらゆる生活雑貨や娯楽文化の品々から現代美術作品まで、筆者にはまるで天文学的な数と映る。

 

 一見すると、北原さんの生き方は愉楽に満ちた、気楽なものと映るかもしれない。しかし、自分だけの仕事のスタイルを確立するのは、そう容易いことではない。どの分野でもそうだが、誰も歩いたことのない荒野を自らの針路に従い、突き進むということがいかに途方もない努力を要するか。 北原さんは自分の努力や苦労について多くを語らないが、そういう人こそ、人知れず地道な努力を重ねているものである。「モノを集めるだけで、どうして事業がなりたつの?」という素朴な疑問を持っている方も、本特集記事を読めば、疑問が晴れるかもしれない。

 

 北原照久という、稀代の蒐集家はどのようにして今のようになったのか、その一端をここでご紹介したい。

●企画・構成・取材・文・制作/髙久 多美男
●写真/渡辺 幸宏
●公式ホームページ【http://www.toysclub.co.jp/

 

● fooga No.69 【フーガ 2007年 10月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2007年9月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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