死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.161『赤光』斎藤茂吉 新潮文庫
大正2(1913)年の刊行から110年が過ぎた。近代短歌史上最高傑作と評される斎藤茂吉の処女歌集を敬して遠ざけてきたが、機が熟したのか、急に読みたくなった。それには訳がある。ひとつ…
file.160『国家の品格』藤原正彦 新潮新書
本書は著者の講演記録をもとに加筆したものである。タイトルは国家論を思わせるが、一人ひとりがこれからどう生きるべきか、がメインのテーマである。内容は歯に衣着せぬ本質を突いたものばかり…
file.159『従兄ポンス』オノレ・ド・バルザック 柏木隆雄訳 藤原書店
途方もない量を書き続けたバルザックの作品群の中から、どれか一冊を選べというイジワルな質問があったとする。かなり、悩むことになるだろう。本コラムで紹介した『ペール・ゴリオ』かメディア…
file.158『植物は気づいている』クリーヴ・バクスター 穂積由利子訳 日本教文社
CIAのウソ発見器技術者クリーヴ・バクスター氏は、ひょんなことから、植物が人間の想念に反応することを発見する。ちなみにウソ発見器は、人間がウソをついているとき皮膚の上を流れる電流が…
file.157『本格小説』水村美苗 新潮社
水村美苗のこの作品は、『私小説』以来、7年ぶりだった。大胆な名前である。長く日本の文壇において主流を占めてきた私小説という手法へのアンチテーゼであることは一目瞭然だが、読み始めて、…
file.156『美神との饗宴の森で』辻邦生 新潮社
辻邦生の芸術評論的エッセイ。どれを読んでも一級品。芸術を深く愛する者による深い洞察が散りばめられている。しかし、これほど内容の濃い良書が絶版というのはどういうわけなのだろう。筆者は…
file.155『博士の愛した数式』小川洋子 新潮社
記憶力を失った天才数学者と彼の面倒をみる家政婦の「私」、そして数学者と同様、阪神タイガースファンである10歳の息子が織りなす特異な小説である。なぜ、特異か。数学の式に通常の言葉以上…
file.154『職業としての政治』マックス・ヴェーバー 脇圭平訳 岩波文庫
本書は、志ある政治家にとってのみならず、自らの天職を定めたい人たちにとってもバイブルとなっている。なぜ、そうなりえたかと言えば、ここには人間存在の本質が書かれているからだ。小さな文…
file.153『怒りの葡萄』ジョン・スタインベック 大久保康雄訳 新潮文庫
1929年の世界恐慌で瀕死に陥ったはずの資本主義は、新たに耐性を獲得したウイルスのように猛威をふるう。30年代末、アメリカに発生した干ばつと砂嵐をきっかけに、生きる糧を求めてニュー…
file.152『清く美しい流れ』田口佳史 PHP研究所
本書のまえがきに、こうある。──日本には、歴史を貫いて流れる一筋の水脈があります。私はこれを「清く美しい流れ」と呼んでいます。これこそが、日本らしさの根源なのです。日本人とは、この…

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