智に働けば角がたつ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ
夏目漱石
夏目漱石『草枕』の一節。なるほどうまいこと言う。つまり、相対的な計らいがあるうちは、すべてうまくいかず、心の自由は得られないということ。
では、どうするか? 禅で言う「放下着」だろう(ほうげじゃく、と読む)。下着を放り投げるという意味ではない(笑)。
この場合の「着」は強調しているだけで、深い意味があるわけではない。どんどん捨てなさいということ。
さあ、何を捨てようか。それを考え、実行した暁に心の自由度が高まっているのではないかと思っている。
(140922第85回)