偉人の転落は、到達していた高みに比例してすさまじい
フランスの文豪・バルザックの長編小説『幻滅』のなかの一文。
神様は人の栄枯盛衰を周到にコントロールしているとつくづく思う。
自分を向上させ、一定の成果がでて名前が売れる(有名になる)。そこで新たな壁にぶつかる。そういう苦難を何度も克服して「偉人」と呼ばれる存在になったとしても、終生の安泰を約束してくれないのだ。むしろ、偉人ほどその後の転落に際して大きな打撃を受ける。
私たちは、スポーツ選手や芸能人や政治家など、「有名な人」がそのような転落をしたケースをたくさん知っている。それを他山の石としない手はない。
(150120第96回)