待て、そして希望せよ!
『モンテ・クリスト伯』より
フランスの文豪アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』より。
モンテ・クリスト伯が残した最後の言葉。
無実の罪で14年間孤島の牢獄に幽閉された主人公のエドモン・ダンテスは、脱獄の後、「モンテ・クリスト伯」と名乗って自分を陥れた者に復讐を遂げるという話。獄中で出会った神父とのやりとりが胸を打つ。
「人生の嵐の中で、あきらめや絶望に陥ることなく、絶えず希望を捨てることなく努力せよ。忍耐強く苦難に耐え、深く考えを巡らしたうえで行動に移れ」
これほど真理をついた言葉はないのではないだろうか。
(150820第113回)