機会と境遇に恵まれているときに、全力をつくさなかったら、勉強は永久にできない
神谷美恵子
ハンセン病療養所長島愛生園で患者たちに献身した、精神科医の神谷美恵子。
彼女の40年にわたる膨大な日記は、生涯にわたって「生きがい」を希求し続けた軌跡である。その日記の一部を編纂した『神谷美恵子日記』から抜粋した。
勉強とは、単に学校での学びを言っているのではない。
あらゆる場面において、学ぶことはたくさんある。
時間がないだの、何がないだのといってやらないのは、ただの言い訳に過ぎず、意識の問題である。
ましてや、機会と境遇に恵まれていればなおさらであり、もっと言えば、生きているうちに全力をつくさずして、いつ全力をつくすのか。
何かに夢中になって、がむしゃらに突き進む。
それこそが、全力をつくすということではないだろうか。
人は成長しつづける生き物であり、生きているうちしか、成長しないのだ。
(151206 第144回)