自らを失なっていくのが孤立で、自らを創ろうとする行動が孤独なのです
以前にも何度か登場している「現代のサムライ」こと、執行草舟氏の言葉だ。執行氏の著書『根源へ』から抜粋した。この著書は氏の哲学がぎっしりと詰まっていて、その内容はすべて本質を突いている。ページを開くたび格言がこぼれてくるので、受け止めるのに必死になる。
世の中はますます情報化が進み、世界中の情報のみならず、宇宙規模の情報、さらには過去や未来という時空を超えた情報までもが居ながらにして知ることができる。
その恩恵は計り知れず、この度の熊本地震や先の東日本大震災といった災害時には、情報だけが拠り所になるということがある。
ただし、情報を知りすぎることと行き過ぎた情報は、身を滅ぼすことがあるのも覚えておいてほしい。
「孤独死」という言葉を耳にすることが多くなった昨今、ますます「孤独」を恐れる人が多くなっているようだ。しかし、「孤独死」のほとんどは「孤立死」にちがいなく、「孤独」と「孤立」の意味を多くの人ははきちがえている。
真の意味で孤独な人は孤立などしない。なぜなら、必死で自分の人生と向き合っていれば孤独になるのは当然だし、人は誰しも孤独を抱えて生きているのだから。孤独を知っているからこそ、同じように孤独と向き合っている者同士が共鳴し合い、互いを尊重し合うことができるのだ。
表面的なものばかりに心が奪われると、「今さえよければ」「自分さへよければ」という考えに陥ってしまい、結果的に孤立してしまうことになる。
次から次へと押し寄せる情報ばかりを追いかけていると、知らぬ間に孤島に流されかねないのでご用心。
(160419 第187回)