今日という日は、残りの人生の最初の日である
チャールズ・デードリッヒ
映画「アメリカン・ビューティー」のセリフにも引用され、1960年代のアメリカで流行した「Today is the first day of the rest of your life 」という格言。
薬物中毒患者救済機関の施設“シナノン”の設立者であるチャールズ・ディードリッヒの言葉だ。
昨日のつづきの今日という日。
毎日が、これからもずっとあたりまえにつづくと思っていたあのころは、明日につづく今日だった。
しかし、今日が明日へと必ずつづくとは思わない今、今日の重みをひしひしと感じる。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」という、ガンジーの言葉が身にしみる。
平穏無事にすごしているときは、死を意識することはほとんどない。
身近に死を感じたり、命の危険にさらされて、ようやく命には期限があることを考える。
死はたしかにやってくるのだと。
「残りの人生」を真剣に考えたとき、今日という日は特別な日に変わることだろう。
(170317 第296回)