知恵を探せ、知識ではない。知識は過去。知恵は未来だ
ネイティブ・アメリカン、ラムビー族の言葉
かつて、インディアンと呼ばれたアメリカ先住民族。今はネイティブ・アメリカンと呼ばれる彼らが言い伝えてきた言葉の一つがこれだ。
大地に生きる彼らの肉声は、神託のようにも聞こえる。
知識はないより、あるほうがいい。
知恵に変えることができるから。
お金がないより、あるほうがいいのと同じように。
けれど、知識をむやみやたらに増やしても、じょうずに使いこなせなければ意味がない。
これまたお金にも同じことが言える。
得た知識を知恵に変えて生かす。
ネイティブ・アメリカンたちは、先人から得た知識を知恵に変えて生きていた。
過去は今につながり、今は未来へとつながってゆく。
彼らは、過去の知識を未来への知恵に変えよと言う。
知識は探さなくとも比較的手に入りやす。
だが、知恵はそうはいかない。
世の中に溢れかえる知識の海から、ひとすくい、ふたすくいして、自分にあった使い道を探り当てるのが知恵というもの。
知識は記憶力にたより、知恵は行動力がものをいう。
殺伐とした時代を生き抜く知恵を、先人たちの知識から学び掴みとってゆこう。
(1711201 第378回)