健康は労働から生まれ、満足は健康から生まれる
ウィリアム・ペティ
17世紀のイギリスの経済学者、ウィリアム・ペティの言葉を紹介。医師でもあったペティは、政治算術、いわゆる後の統計学や社会学につながる礎を築いた人物。ゆえに、この言葉は統計学的なお墨付きもあって、より信憑性がある。
人間の関心ごとは、今も昔もさほど変わらない。
食、健康、恋愛、生死、お金、学問、芸術文化など、ざっとあげても古の人たちと普通に会話ができそうだ。
科学技術がどんなに進歩しようと、人類の興味の根底は同じ。
だからこそ、技術が進歩したとも言える。
近年、これほどまでに健康志向なのは、物質的豊かさの証だろう。
便利という豊かさを享受した結果もたらされたのが不健康な生活だとしたら、人類滅亡も止められない。
本来もっている人間の機能が作動しなくなるのだから。
健康とは、心身ともに十分エネルギーが行き渡っている、元気な状態。
心も体も患うことのない、健全な状態。
身体が動くというのは、生きている証。
汗水たらして働け、とはよく言ったもの。
汗を流せば、循環も代謝もよくなり健康になる。
おまけに収入が増えるから、遊びも学びも楽しめるだろう。
便利な健康グッズを集めることに時間とお金を費やすなら、働いて健康も収入も喜びも得る方がいい。
(181002 第475回)