すべてはきっと好転する
インド独立の父、ガンジーの言葉を紹介。正確にはガンディー。あまりに有名人だから、名言も多い。中でもこの言葉ほどガンディーの精神や活動の軸になったものはないのではないかと思う。「すべてはきっと好転する」。そう信じ抜かねば、ガンディーの功績はなかっただろう。
人生は、何を信じるかで決まるといって過言ではない。
愛を信じれば愛ある人生になるだろうし、
人を信じれば人に恵まれる人生になるはずだ。
数学者たちは数や数式を信じ、
音楽家たちは音楽を信じた。
信じるか信じないかは、どう見るか、どう聞くかによる。
人は見たいものを見、聞きたいものを聞く生き物だから。
言葉や文字も、色も形も、人の数だけ存在するのは、人によって捉え方が違うから。
だから、強制的に「これを信じろ」と言われて信じることはむずかしい。
ある人にとっては、青い空はエメラルドグリーンかもしれないし、
赤いリンゴは、スカイブルーかもしれない。
それが間違っていると、誰が言える?
「美しい聖母像の画家」として知られるラファエロは、心の中に美しい女性の理想像を描きながら制作していたという。
現実の美しい女性以上の美しさを思い描きながら想像の世界に遊んだのである。
信じるものが現実的か非現実的かは関係ない。
自分自身が、どう思うかが重要だろう。
ピカソも言っている。
「できると思えばできる。できないと思えばできない。これはゆるぎない絶対的な法則である」と。
信じたいものを信じつづけることは、簡単ではないかもしれない。
それでも信じつづけるのだと、ガンディーは言う。
「すべては好転する。
そう信じて辛抱強く耐え抜こう。
耐え抜いたとき、あなたはとてつもない力を手にしていることだろう」
さて、あなたはこの言葉を信じますか?
今回は、「藤浪」を紹介。
小さな紫の花房が風にたなびいている姿が波を思わせたのでしょう。続きは……。
(200526 第642回)