2012年の記事

今年は雪が多い。とはいっても、ニュースで聞くだけで、実際に私が住んでいるところでたくさん降っているわけではない。なので、まったく実感はない。そもそも宇都宮は寒いが、雪はほとんど降ら…

松尾芭蕉の『奥の細道』は次のような有名な導入部で始まる。——月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす…

また、パリの話になってしまう。パリとは不思議な街で、あれだけ多くの観光客が訪れるのに、それを最大限観光収入に結びつけようとはしない。旧市街地にはほとんど高層ホテルがないし、外国人向…

生きるってなんだろう、死ぬってなんだろう？今回ほどそのことを考えたことはない。今まで、そういう問いをしてきたつもりだった。しかし、頭で考えるのとハートで感じるのとでは天と地ほどの開…

あまりにも有名なこの言葉。「一期一会」を座右の銘やモットーとされている方も多いのではないだろうか。井伊直弼は幕末の重要な政治家であるとともに、茶の湯を愛した文化人でもあった。直弼の…

『徒然草』の一節。体を傷つけるよりも、心を傷つける方が人にはよほど害が大きいという意味である。目には見えない分、心の傷はわかりにくく、癒えにくい。現代を生きる私たちもこうした場面に…

弊社（ジャパニスト株式会社）の唯一のスタッフ・大竹智浩が去る２月10日、急逝した。文字通り、夭折といっていい。未明、睡眠中の出来事だった。前日までいつもと変わらず仕事をしていた。風…

本を食べて大きくなったような私にとって、これほどワクワクさせてくれる本屋は他にない。昨年12月にオープンしたばかりの代官山蔦屋書店。あのTSUTAYAを経営する増田宗昭氏が、「こん…

「わからねえ、どうにもわからねぇ」黒澤明の名作『羅生門』の冒頭。激しく雨が降り続けるなか、羅生門で雨宿りをしている男が独り言をつぶやく。ある殺人事件に際して証言した３人の供述内容が…

このところの寒波はなんだ？寒さに滅法弱い私は、体表面積を80％くらいに縮めて放熱を抑え、ふだんより１枚余分に着込んで対応するものの、やはり劣勢は免れない。ちなみに、暑さには強い。さ…