2016年の記事

前回に引き続き、『納棺夫日記』から抜粋した。主人公である著者が納棺夫となり、その仕事に誇りを持てるようになるまでに抱いていた感情は、ともすると、現代人の多くが秘めている感情と同じで…

先月の多樂塾の後の懇親会で誰かがこう言った。「結局、自分の生活を変えられない人はダメですよね」。これには伏線がある。まずは自分の生活のリズムを作ること。これが大切。大きな成果はひと…

映画「おくりびと」の原点となった著書「納棺夫日記」の一節である。著者の青木新門氏自らの体験記でもあるがゆえか、主人公の納棺夫が出会う数々の死はリアリティをともない、まだ生きていた頃…

前回に続き、浜松ネタを。「はままつフラワーパーク」という、いかにもお役所が命名しましたというつまらない名前の施設がある。そこへ行った。草花が好きだということもあるが、以前『Japa…

今やその存在は神格化され、記録に残る言動ひとつひとつが神の教えのごとく尊ばれるようになったスティーブ･ジョブズ。彼が残した数多くの功績の原点は、すべてこの言葉に集約されているといっ…

以前も紹介したダンテの『神曲』から抜粋した。後半「天国編」で、主人公ダンテがかつての恋人ベアトリーチェと再会し、光（天使）となった彼女から聞いた言葉である。禅の言葉「而今」。「いま…

家族で浜松へ行った。浜松といえば何年か前、岡山で取材した帰り、台風とともに新幹線で北上し、ついに浜松駅でストップ。数時間閉じ込められたあげく、大井川が氾濫する怖れがあるとのことで深…

「エル･ジャポン」などで編集長を歴任した、男性ファッション誌「マリ・クレール･スタイル・ムッシュ」の編集長、田居克人氏の言葉である。某新聞の「顔」のコーナーと言えば、察しも付くだろ…

『Japanist』の第31号が仕上がった。表紙を飾っているのは、「ジャパニストの美術散歩」でも紹介している日本画家の平松礼二氏。『文藝春秋』の表紙を12年も務めた方だから、美術に…

以前にも紹介した、人間性悪説から生まれたロシュフコーの至言集の一文。どれもこれも、人間の愚かな部分に焦点をあてられているからか、隠れた腫瘍を発見されたかのようにドキリとする言葉が多…