2017年の記事

毎年大晦日、家族そろって明治神宮にお礼参りをする。初詣で願いごとをするよりも年の最後の日に感謝を捧げるべきだろうと思い、そうしている。ま、それは表向きの理由であり、ウラの理由は「混…

以前にも紹介したことがある、平野啓一郎の『マチネの終わりに』から抜粋した。ストーリーの序盤でこの言葉とばったり出会ったとき、この本はきっと何度も読み返すだろうと思った。今年の春には…

かなり前から読まなければならない本と強く意識しながら、遠ざけていた。この本を読み通すのはつらいといろいろな識者が書いていたからだ。しかし今回、意を決して読んだ。まさしくそのとおりだ…

山に魅せられ、岩壁登攀にのめり込んでゆく二人の女性が、世界で初の女性隊によるマッターホルン北壁登攀に挑もうとする、新田次郎の小説『銀嶺の人』から抜粋した。主人公の一人、若林美佐子が…

通りを歩いていたら、昔ながらの喫茶店があり、右写真のようなポスターが貼ってあった。「タバコ吸えます」。思わず笑ってしまった。現代の喫煙者の苦悩が目に見えるようだった。昔はどこへ行っ…

中国・唐王朝の二代皇帝である太宗、李世民の言行録『貞観政要』から抜粋した。その中の、君子が心に留めておくべき十の思いと積むべき九つの徳、「十思九徳」の「十思」の最後がこの言葉である…

自然に囲まれ、多彩なログコテージが並ぶ宿泊施設『茶臼の森』を営む藤明さん。脱サラはせず、定年まで勤め上げながら、家族で力を合わせて茶臼の森を経営してきました。「人生の先を見ながら、…

カール･ヒルティやバートランド･ラッセルの『幸福論』と並んで「世界三大幸福論」の一つと称されるのが、アランの『幸福論』。これはその中の第87「克服」の章より抜粋した。この手の本にあ…

明治26年、島津家30代・島津忠重のために島津家家庭尋常小学校が作られ、市内から選抜された30名の生徒とともに学んだ。校名に「家庭」と名がつくことから、島津家のための養成所だったの…

『曽根崎心中』や『冥土の飛脚』、『世話浄瑠璃』で知られる、江戸中期の歌舞伎狂言・浄瑠璃の作者、近松門左衛門の『虚実皮膜論』より抜粋。「皮膜」を「ひにく」と読ませているのがおもしろい…