2020年の記事
2020.07.01
作家、隆慶一郎の短編小説『死出の雪』にこの言葉はある。かつて浄瑠璃や時代劇で人気の演目だったという「崇禅寺馬場の敵討ち」。大和郡山藩士の生田伝次郎が、遠城三兄弟の末弟・宗左衛門を斬…
2020.06.30
写真家の大橋健志さんが天国に旅立ってから120日が過ぎた。享年54歳の若さであった。「写真とビーズの二人展をしようね」と、近い未来に希望を抱いていたのに永遠に叶わぬ夢となってしまっ…
2020.06.29
わが家のアルコール・エンゲル係数はけっこう高い。妻と二人暮らしだが、月に日本酒を一升瓶で7本、ビールを3ケース弱、ウイスキーを2本ていど。バカ飲みはしないが、毎日時間をかけて一定の…
2020.06.29
泉鏡花の小説は定石を踏まない。圧倒的なまでに強引。プロットの矛盾を指摘しないではいられない人は、読み進めるのが困難だろう。語り手である画家の「私」は、ほんの好奇心から、友人である医…
2020.06.27
一般的には「歳月人を待たず」と訳されているが、その場合の出処は陶淵明の詩である。つまり、月日の流れは待ってくれないのだから、その有限な時間を有意義に使いなさいという意味。同じような…
2020.06.26
独立自尊を説いた福沢諭吉。名著『学問のすゝめ』にこの言葉はある。日本近代化の明治維新より遡ること約9年前、江戸幕府使節団の一員として渡米した福沢は、大国アメリカと島国日本との文化の…
2020.06.25
性善説と性悪説がある。「論語」や「孟子」は性善説で「荀子」は性悪説と言われる。「髙久さんは性悪説ですよね」と言われることがある。自分でもそう思ってきた。若い頃に読んだフランス文学の…
2020.06.24
無用の用この言葉は、「無用の用」として有名な老子の一節です。その意味は、役にたたない実用性のないようにみえるものに、実は真の有益な働きがある。あるいは、役に立たないとされているもの…
2020.06.22
実践者が語ると、すごく説得力がある。スピードを上げるばかりが人生ではないと言われても、ああそうですかと聞き流してしまいそうだが、あのガンジーが言ったとなれば、がぜん重みがましてくる…
2020.06.21
野口体操の創始者、野口三千三の言葉だ。なによりも自分のからだに耳を傾けることが根本だと説く野口氏。体の重さは動くためのもので、重さがあるから楽に動くことができると、体の原理に合わせ…