2021年の記事
2021.08.29
24歳という若さで生涯を閉じたジェームス・ディーン。なんと理不尽なことかと思うが、それがゆえ彼は永遠に若さを保ったまま、人々の記憶のなかで生きていくことができる。そんな彼は、自分の…
2021.08.28
明治の歌人、大正三美人としても知られる九条武子の歌だ。西本願寺法主の次女として生まれ、のちに男爵九条良致に嫁いだ武子は、すでに心の離れた渡英中の夫の帰国を慈善活動に精を出しながら1…
2021.08.27
2回続けてフランスものを取り上げたい。フランスの音楽といえば、ドビュッシーやラヴェル、フランク、フォーレ、プーランクなど近代クラシックの室内楽は別として、あまり馴染みがなかった。シ…
2021.08.25
頸髄損傷で手足の自由を奪われ、口に筆をくわえて絵や文を書く星野富弘さんの詩のひとつだ。「与えられることと失うことは同じ重さ」という星野さんが書いた詩は、想像を絶するほど重いものを失…
2021.08.23
38年ぶりに金沢・富山へ行った。思えば、そのあたりは私にとってエアポケットみたいだった。どうしてそれだけ長い間、行く機会がなかったのだろう。今回は富山市のコンパクトシティ政策につい…
2021.08.22
事をなすには、かならず適切な時期がある。それを逃したら、困難さは加速度的に増していく。「鉄は熱いうちに打て」の言葉通り。若くして米国大統領に就任したケネディが直面した課題は、あまり…
2021.08.21
生物学者の福岡伸一氏の言葉である。著書『わたしのすきなもの』の「あとがき」にあった。「あとがき」には、本文には書かれていない著者の本音が書かれていることがよくある。福岡氏の場合もそ…
2021.08.20
小川洋子と聞けば、即座に『博士の愛した数式』を思い浮かべる。ケチのつけようがないほどよくできた小説である。おそらく小川氏は数学や音楽など、法則性のあるものを文章で表現することが好き…
2021.08.20
卓越した技術と豊かな表現力をもち、前途洋々だったクリフォード・ブラウンは、よもやその日、自分がこの世を去るとは思いもしなかっただろう。1956年6月26日、リッチー・パウエル夫妻の…