2024年の記事
2024.03.31
1970年代のアメリカの外交政策に大きな影響を与えた政治家であり、ノーベル平和賞受賞者でもあるキッシンジャー。おそらく自身の来し方も投影しているのだろう。ダイヤモンドと石炭という、…
2024.03.30
『紺碧の将』を出してから、さまざまな反応がある。概ね、戸惑いが多いようだ。なにしろあの厚さ。最初に見た瞬間のけぞり、読む気がしなくなるという人がいる一方、今どき珍しい本らしい本で読…
2024.03.24
静岡へ行ったついでに登呂遺跡を訪れた。登呂遺跡は、弥生時代後期(約2000年前)の集落群である。太平洋戦争中の昭和18年、軍需工場を建設する際、発見され、戦後発掘調査が行われ、復元…
2024.03.22
乙川優三郎が『生きる』で直木賞を受賞した後、初の作品。発表された2002年に読んで深く感動したものだが、22年の時を経て再読したとき、その感動が数倍も数十倍も大きく深くなっていた。…
2024.03.18
先日、拙著の刊行をきっかけに、知人と7年ぶりに会食をした。前回会ったのは多樂サロンでのこと。才気煥発なのにキレキレの印象を与えず、むしろ鷹揚としたところがあって、やがて大人となるで…
2024.03.17
禅宗である臨済宗の開祖栄西の言葉。『興禅護国論』に書かれている。はじめてこの言葉に接したとき、「ある環境で成功した者は、ほかの環境下で生き残ることが難しい」という意味かと思った。し…
2024.03.10
フランス文学者鹿島茂氏がプロデュースしている「PASSAGE」(パサージュ)という本の貸棚店のことは知っていた。〝世界一の本の街〟神田神保町のすずらん通りにあり、数百という棚は空き…
2024.03.09
ずっと思っていた。塩と糖を悪者にしていては、けっして健康にはなれないと。しかし、世の中は減塩・脱糖の大合唱。本書の帯にあるコピーが的確に本質を突いている。「減塩が元気と健康をそこな…
2024.03.05
拙著『紺碧の将』を刊行して以来、さまざまな反応がある。かなり分厚い本であるため読了した人はまだ少ないが、途中経過報告も含めアツアツの感想を述べてくれる人が多い。のみならずお祝いを送…
2024.03.03
驚いた。つねづね「すぐに得たものはすぐに失われる」と言っているが、それと同じ意味のことわざがあったなんて。もっとも、「得やすいものは失うのも早い」は本質中の本質であり、ことわざとし…