2024年の記事
2024.03.02
今年の2月6日に死去した世界的な指揮者・小澤征爾が1987年、ヘルベルト・フォン・カラヤンについて語ったときの言葉。小澤は、カラヤンには指揮のしすぎということがない。指揮はうっかり…
2024.02.25
23歳のころ、腎臓病を患い、2ヶ月以上も入院していたことがあった。痛みはなかったが安静を強いられた。8人部屋のほかの患者とはほとんど話をせず、ただベッドの上で過ごす日々は退屈で、夜…
2024.02.22
東京都美術館で開催された水石展を見てきた。水石とは山水景情石の総称である。「情」という文字が入っているように、物質としての石を超え、精神性に重きを置いた世界観である。石は自然のまま…
2024.02.16
イギリスの詩人ブレークの詩の一節。人類初めて、飛行機で大西洋横断を成功させたリンドバーグの夫人、アン・モロウ・リンドバーグの『海からの贈物』で見つけた。表現がいちいち詩的だが、禅僧…
2024.02.14
『紺碧の将』を刊行して以来、「本ってなんだろう?」と考える機会が増えている。モノとして見れば、ただ紙を束ねただけの物体である。無数にある商材のひとつともいえる。が、それだけで片付け…
2024.02.10
禅に惹かれ、スタジオ・ジブリの作品をほとんど見ている者にとって見過ごしにはできないタイトルである。しかもジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏と対談する3人の禅僧は細川晋輔氏(龍雲寺住職…
2024.02.06
事業家として成功を収め、政治家・外交官でもあり、物理学者・気象学者でもあるベンジャミン・フランクリンは、多彩な才能をもつ人特有の名言で後世の人間たちに深い示唆を与えてくれる。上掲の…
2024.01.31
家康はよくいえば質実剛健、悪くいえば吝嗇、いわゆるケチで知られている。それまで天下人だった秀吉が贅の限りを尽くしていたから余計に際立つ。もちろん、彼の性分なのだろう。が、それだけと…
2024.01.30
2022年7月に書き始めた歴史小説がもうすぐ刊行となる。タイトルは『紺碧の将』。400字詰原稿用紙に換算して約1400枚、750ページに及ぶ長編である。テーマは「徳川家康の平和国家…
2024.01.27
いつ頃からか覚えていないが、休日という概念がすっかりなくなった。普通のサラリーマンであれば、土日が休みでそれ以外は仕事という意識なのだろうが、私にはみじんもない。年末年始さえ休みと…