人間と言うものは、いついかなる場合でも、自分の巡り合った境遇を、もっとも意義あらしめることが大切だ。
米内 光政
米内光政は旧日本海軍の軍人であり、第37代内閣総理大臣でもある。
1930年に中将となった米内だが、赴任したのは海軍内で「クビ5分前」「島流し」などと呼ばれた閑職。
しかしその境遇を逆手にとり、米内はありとあらゆる本を読み、膨大な知識や教養を身につけた。
海軍大臣になった米内は当時を振り返り「閑職時代の読書の癖が、いまの大事な仕事をするのに非常に役立っている」と語っている。
巡り合った不遇の時代を、自らチャンスに転換した米内光政の一言。
(110415第12回)