日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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紺碧の将

人は、責任のとれないことばかり大声で叫ぶ

小林秀雄

小林秀雄の才覚が発揮されたのは紙の上ばかりではなかった。その講演はいずれも名演ぞろい。講演をまとめたCDが何枚か市販されているが、それらをまとめて聴くと、下手な大学に通うよりよほど多くの知恵と示唆を得られる。しゃべりは決して達者でないが、朴訥としたトーンの中に妙な力がある。

この言葉もまたその講演集のなかで小林が放った言葉。

 

群れて、己の身を集団のなかにまぎれ込ませ、そのくせ声だけはでかい。その唱えるところは、何一つ、自分で責任のとれないことばかり。
そういう類の言論や運動に辟易した小林の嘆きである。
まるで今の政治に対する一喝のようだ。

(120715第41回)

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