人があれもこれもなし得ると考える限り、何もなし得る決心がつかない
スピノザ『エチカ』
人の妄想力はときに無限であり、それは芸術などの分野では不可欠であるけれども、目の前の仕事や生活に対峙していかなければいけない場合、妄想は最大の障壁となる。
「身の程を知る」というのは言い換えれば「謙虚になる」ということ。自分の身の回りのことすら丁寧にこなせない人間に大きいことはできないし、またやる資格もない。周りの人、お世話になっている人に迷惑をかけないためにも妄想はほどほどに……自戒をこめて。
(130222第58回)