春色無高下 花枝自短長
しゅんしょくにこうげなし、かしおのずからたんちょう。
禅の世界は、クールなリアリズム。妙な平等主義がないからいい。
陽光は地上に公平に注がれる。なのに、花や枝は長いものもあれば短いものもある。
つまり、それぞれ結果は異なって当たり前ということ。
人と同じでなければならないと思う必要もない。あるいは、人と同じでないことを不平等だと訴える必要もない。
美人もいれば、ブスもいる。ナイスバディもいれば、おデブさんもいる。天才もいれば、知的障害のある人もいる。ゴリラのような腕力がある人もいれば、虚弱な人もいる。
「人とちがう」ことを「特徴」と見られるかどうか。自分が生まれつきもっている条件を肯定しよう。
(150319第100回)