金を追うな、人を追え
広島市信用組合理事長・山本明弘氏の明言。
広島市信用組合は全国の金融機関でも異色の存在だ。徹底的に金融機関の本分を守り続けている。「預金を貸し出す」。これだけを愚直にやり続けている。
担保主義とは正反対の経営でもある。書類を見ず、代表者の人物を見る。常に融資可能かどうかを見極めているので、遅くても3日以内に融資の可否を出すという。
音頭をとっている山本氏は、まさしく金融マンの鑑のような方だが、「金を追うな、人を追え」とおっしゃった。何ごとにも通底する、人生の金言であろう。
(150429第102回)