みがかずば玉も鏡も何かせむ まなびの道もかくこそありけれ
昭憲皇太后
明治天皇の皇后、昭憲皇后は、女子教育の新興や数々の社会事業に取り組まれ、多大な功績を残されたことで知られている。明治天皇同様、和歌にも親しまれ、その数約3万6千首にもおよぶ。
この言葉は東京女子師範学校ができたときに贈られた言葉だ。お茶の水女子大学となった今でも受け継がれている。
どんな宝石も、掘り出された原石のままではただの石ころ同然。磨かれて初めて、美しく光り輝く価値ある宝石となる。さらに丹念に手入れをし、磨けば磨くほど輝きは増していく。
人間も同じ。きちんとした教育があり、学びつづけることで人間的魅力は増していく。
(150902第116回)