命の力には、外的偶然を、やがて内的必然と観ずる能力が備わっているものだ
小林秀雄
人生は出会いの連続である。人やモノだけではない。日々起こる出来事もすべて出会いなのだ。
平穏無事に過ぎるときも、思わぬことに遭遇するときも、ひとときとして何ものにも出会わないときはない。
道ばたに咲く花も、季節の香りをはこぶ風も、空も雲も、あたり一面がその時その場所でしか出会えなかったものなのだ。
その偶然は、心が引き寄せているものであり、必然に形として目の前に表れるだけ。
良いことも悪いことも、それが心の成長に必要なものだと判断して、命の力が呼び寄せているのかもしれない。
(150915第119回)