人はなりたい姿になれるわけではなく、なるべき姿になるのだ
『月と六ペンス』より
サマセット・モームの『月と六ペンス』から抜粋。
「じゃあ、なりたい姿になれないなら、夢や希望もあったもんじゃないだろう」と反論が聞こえてきそうだが、そうではない。
よーく考えてみてほしい。
今現在の自分がどういう姿であるかを。
何も目に見える姿形だけのことを言っているのではない。
自分が置かれている環境や状況、技術や知識を含めた能力、財産など、手にしているものすべてがこれまでの成果、なるべくしてなった姿である。
「なるべき姿」とは、今という時間の積み重ねが生み出した姿であるなら、何を感じ、何を考え、どんなことをして一日を過ごしているかが重要だということ。
「なるべき姿」が「なりたい姿」になるよう日々心がけたい。
(151016第129回)