世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう
レヴィ=ストロース
フランスの人類学者レヴィ=ストロースが言うように、世界のはじまりに人類が存在しなかったように、世界が終わるときに人類はすでに存在しないということは、いつの時点でわれわれ人類は滅んでしまうというのか。
世界中がさまざまな局面で転換期をむかえている現代は、人類存続の危機に直面している時期だともいえるだろう。
文明の発展により、人間は神の領域である人命や自然界のシステムまでコントロールしようと試みるようになった。
そのすべてを否定するつもりはないが、過剰な人間本位の行いは、必ずしっぺ返しがくることを理解しておかなければならない。
自然のリズムに狂いがないか、よーく耳をすまして聞いてみよう。
何かのSOSが聞こえてくるかもしれない。
(151118第139回)