「横野郎」をやめて「縦人間」になれば、必ず這い上がれる
2016年、新しい年の幕開けだ。今年の干支は「丙申」。
これまでの成果が現れはじめる年でもある。ただし、まだまだ油断は禁物。
理想を崩さず、ぶれない精神でまっすぐに突き進むことが求められる年なのだ。
そんな年明け、最初の格言に選んだのは、以前にも紹介した現代の「サムライ」こと執行草舟氏の言葉だ。
「横野郎」とは、なんとも洒落た言葉ではないか。
執行氏いわく、他人の目を気にして人に好かれよう好かれようとしている、横ばかり気にして生きている水平人間のことを「横野郎」という。
「横野郎」は自己を失う。
それが今の日本社会、現代社会のありようで、すべてが「横社会」になってしまっていると執行氏は嘆く。
「他のだれかもやっているから」「みんながそうだから」といって、自己の責任を放棄する。
その根底にあるのは「安心・安全」という意識。
安心や安定ほど人間の生命を脅かすものはない。
横の力に負けないためには、縦の力を鍛えることが重要である。
「縦の力」とはなにか。
自分の祖先や祖国、なぜこの時代に、この国、この親の元に生まれたのかを考え、これだけは譲れないと思うものや人生をかけて情熱をそそげる何かをもつこと。つまり、自分の生命を立てる一本の軸こそ、縦の力なのだ。
執行氏から、すべての「横野郎」に告ぐ。
「横が好きだというのなら、一生横野郎でいればいい。ただし、生意気に悩んでいるようなことを言うんじゃない。自分の精神の垂直を立て、自分の道を歩むなら、どんな人生もすばらしい。つまらない横野郎なんかになるんじゃない」
年明け早々、熱く長くなってしまった。
「申」年の一文字にふさわしい、一本の縦軸になるべく目標をかかげよう。
(160101 第152回)