明日はもっとよくしようって毎日思っている。時々ガックリする出来事もあるけど、毎日そう思っていると、本当に明日や明後日がよくなるって信じているの
フジ子・ヘミング
若かりし頃、風邪で聴力を失った天才ピアニスト、フジ子・ヘミング。
左耳の聴力は40%回復したものの、右耳は完全に聴こえないまま、80歳を越えた今もなおピアニストとして世界で活躍している。
彼女の言葉を集めた著書、『フジ子・ヘミングの「魂のことば」』を開いた最初のページがこれだった。
誰もがわっているようで、わかっていない。
できそうで、なかなかできない、あたりまえのこと。
体の不自由や名声があろうがなかろうが、思うところはみな同じ。
明日をどう生きるか。
明日のために、今をどう生きるか。
ものごとは、見ようによっては良くも悪くもとれるものとわかっていても、長年染みついた癖はなかなか捨てきれないという人は多い。
しかし、自分でつくった癖であるなら、自分で捨て去ることもできるはず。たとえそれが性格だとしても、生まれついての性格などなのではないか。性格や癖は、あとからくっついて後生大事にあたためてしまっただけなのだから。
明日という字は「明るい日」と書く。
毎日が明るい日を迎えられるように、今日一日のいいところ見つけて眠りにつこう。
(160301 第171回)