失敗から魂の形が浮かんでくる
神田昌典
経営コンサルタントであり、ダイレクトマーケティングの第一人者とされている神田昌典氏の言葉である。
数々のビジネス書も出版しており、主催するセミナーには経営者や若者が殺到しているという。
昨今の流行りといえば流行りではあるが、大病や数々の苦難を克服してきた経緯から生まれた実践的な言葉には説得力がある。
いわゆる「失敗から学ぶ」ということにちがいないが、あえてこの言葉を選んだのは、失敗することで自分の魂が浮かび上がってくるという発想に惹かれたからだ。
「失敗は成功のもと」とも言うだけあって、失敗後の切り替えと学び方によって、その後の魂の姿は変わってくるのだろう。
いや、それが元々の魂の姿なのかもしれない。
どれだけ強靱な魂なのかが試される瞬間でもある。
そして、「強靱」の判を押された魂は、次のステージへと向かう。
「崇高」という判が用意された、新たなステージへ。
その場所で試され、ふるいにかけられた者たちは言う。
「成功から本来の魂の形が浮かんでくる」と。
(160517 第196回)