日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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紺碧の将

努力は幸せになるための手段ではない。努力そのものが幸せを与えてくれるのだ

トルストイ

『アンナ・カレーニナ』や『戦争と平和』などで知られるロシアの文豪、トルストイの言葉である。小説家であり思想家でもあったトルストイの作品は、当時から政治や社会に多大な影響を与えていたという。59歳で書かれた『人生論』は、トルストイが日々沸き上がる煩悩と自我とを納得させんがために書かれた作品だというのだから、いかに人間味のある人物だったかということがうかがえる。

 

「努力」という言葉には、なぜかネガティブなイメージがつきまとう。
「努力=大変なこと」という図式がまことしやかに世間一般に浸透している背景には、スポーツや学業の分野で特に使われることが多いからだろう。
 しかし、スポーツや学業だけに限らず、仕事にしろ、何をするにしても努力は必要だ。

 そう考えると、生きるということ自体、努力が必要なのかもしれない。
 
 トルストイの言葉を借りるなら、仕事も学業もどんな行いも幸せになるための手段ではなく、それそのものをやっていること自体が幸せを与えてくれるのだと気づく。

 

 幸せな人生を送っている人に努力家が多いのはそのためなのだろう。努力をしたから幸せになるのではなく、努力をしていることが幸せなのだ。
 

 好きなことなら努力は苦になるどころか喜びになる。
 いつか「努力=幸せ」という図式が広まることを願ってやまない。

(160711 第214回)

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