自分を励ます最上の方法。それは、誰かを励まそうとすること
マーク・トウェイン
『トム・ソーヤーの冒険』で有名なアメリカの小説家、マーク・トウェインの言葉。
トム・ソーヤーに憧れて冒険や探検をしたことがある人も多いはず。
あのヘミングウェイでさえ、自身の著書『アフリカの緑の丘』で「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」と言っているほど、アメリカ文学はもとより世界中の少年少女たちに多大な影響を与えた人物である。
自分のことばかり考えているときは短所が目立ち、誰かのためにと動いているときは長所が発揮される。
やみくもに自分の至らないところばかりを正すより、がむしゃらに誰かのために心身を砕いていれば、自分でも気づかなかった良い芽がひょっこり顔をだす。
なるほど、なんだかこれは気分がいいと、自分の役割もうすうす感じるにちがいない。
その役割こそ、天が与えたお役目、天分というものではないだろうか。
いつの間にか、自分が励まされていることに気づいたのだろう。
それとは知らず、マーク・トウェインは世界中の子供たちに夢と希望を与え、まだ見ぬ未来を励まし続けて天分を生ききったのではないだろうか。
(161207 第263回)