人生で大切なのは継続であり、辛抱です。才能はそこそこでも、それで何とかなる
曾野綾子
その毒舌的な語り口が、たびたび批判の対象となってしまう曾野綾子女史。
自分に厳しく他人にも厳しいということだろう。世の中がどんどん甘やかす方向に向かっている中で、これくらい厳しい意見を言える大人がいてくれるというのは、ある意味貴重なことではないか。
自分のことしか考えない大人ばかりが増えて、尊敬できる大人がますます減っていくのは、あとに続く若者たちにとって不幸以外のなにものでもない。
継続は力なり。
これほど普遍的な言葉はない。
「続ける」ということが、どれほど尊く、敬えることか。
誰もが一度は身をもって感じたことがあるのではないだろうか。
「続ければいいんだよ」と、口では簡単に言える。
しかし、簡単なことほどむずかしい。
多くの偉人、賢人たちが同じようなことを言っている。
「続けることが才能」だと。
みんな本当は才能のかたまりなのに、どこかで才能を手放してしまう。
もう大人だからと、子供のころの夢を手放してしまうように。
我慢じゃない。
辛抱すればいいのだ。
続けることは簡単じゃないから辛いときもある。
だけど自分で抱えると決めたら続けてみよう。
あれやこれやと抱え方を工夫していれば、いつのまにか「こんなにも続いちゃったよ」と、思うときがくるだろう。
(161210 第264回)