倖せとは、些細なことのつみ重ね…、人生とは、日常のつみ重ね…、私とは、ディテールのハーモニー…
安井かずみ
作詞家の安井かずみが残した言葉。「わたしの城下町」など、数々のヒット曲を世に送りだした彼女ならではの詩的な言葉だ。
幸せそうだな、と思う人には共通点がある。
それは、
些細なことからも新しい発見と喜びを見つけるのがうまい。
夢中になるものがある。
日々の生活にリズムがある。
肩の力がぬけている。
がんばりすぎない。
自分の心に正直。
人から何を言われようと気にせず信念を貫く。
何より、自分を喜ばせるのが天才的に上手い。
自分を大切にしている。
より良い人生になるよう努力している。
人生を楽しんでいる。
「しあわせ」というのは、本来、めぐり合わせをさす言葉だったという。
つまり、いいことも悪いことも、どちらも幸せであることには変わらないのだと。
「良い幸せ」がある一方で、「悪い幸せ」というのもある。
後から振り返って、「ああ、あのことがあったから…」ということだってあるだろう。
毎日の小さなことのつみ重ね、一日一日のつみ重ね、それが血となり肉となり、自分というかたちになっている。
だとすれば、この世界は一人ひとりのディテール、「しあわせ」のハーモニーなのにちがいない。
(170423 第308回)