想像できることは、すべて現実なのだ
パブロ・ピカソ
その名を知らぬ者はいないだろう。現代アートの巨匠、パブロ・ピカソの言葉である。
ジョルジュ・ブラックとともにキュビズムの創始者であり、作品は一目見ただけでピカソのものだとわかるほど独創的な個性を放つ。
ピカソの作品というより、作品そのものがピカソ本人であるように、一般人には理解しかねる波瀾万丈の生涯を送ったピカソらしい言葉だ。
想像したことは現実になる。
これほど確かなものはないだろう。
今では当たり前のように言われている、引き寄せの法則である。
ある調査によると、潜在意識の世界は時間が逆に流れているのだという。
潜在意識には未来も現在もなく、時間も空間もない。
だから、日々更新しているのだと。
潜在意識はくり返しのリズムに影響されるため、良くも悪くも、くり返される言葉や想像の世界を現実にしてしまう。
その力を誰もがもっているというのも、人間の神秘ではないか。
くり返しのリズムのあるものなら、どんなものでも無条件に無意識下、潜在意識に落とされる。
一旦、無意識下に落とされた言葉や想像の世界は、遅かれ早かれ現実となるにちがいない。
現実となるタイミングは「神のみぞ知る」、ではあるが…。
都合のいい、ハッピーな想像を繰り返して、ニマニマひとりほくそ笑むのも悪くない。
(170806 第341回)