自分がいいと思った反対にすれば100点になるのだ。自分を信じるのだ
バカボンのパパには数々の名言があるが、これもそのひとつではないだろうか。実写版「バカボン」の中で、0点をとったバカボンにパパが言った言葉である。
「0点は無限の可能性があるのだ」と言った後につづけてこう言った。0点に無限の可能性を見るバカボンのパパは、やはり天才。
なぜ自分のいいと思った答えの反対にすることが自分を信じることになるのか。
わかるようでわからない。
わからないようでわかるような…。
そもそも、自分がいいと思うことを実行するのは、それほどむずかしくない。
「これがいい」という自信ゆえの行動だから。
ところが、自分がいいと思わないことを実行するのはどうだろう。
きっと、バカボンのパパなら言うだろう。
「自分を信じるのだ」と。
たとえ、いいと思わなくても、自分のことを信じてさえいれば、その結果に対して「これでいいのだ」と言い切ることができる。
むずかしいのは、右と言われて左に、左と言われて右に行くこと。
つまり、人がすすめる反対を行くことではないだろうか。
人の価値観が自分の価値観にすり替わっている人は多い。
「自分がいいと思った反対にすれば100点になるのだ。自分を信じるのだ」
この言葉は、そんな人へのメッセージのようにも聞こえる。
「反対の反対は賛成なのだ」と。
人がいいと言うものが、必ずしも自分にとっていいとはかぎらない。
自分がいいと思うものも、必ずしも自分にとっていいとはかぎらない。
となると、結局、どうすればいい?
「なんとかなるのだ。自分を信じるのだ」(by バカボンのパパ)
(180522 第432回)