日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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紺碧の将

ボクらはムリばかりしている。どうなりたいんだろう。どうなりたくないんだろう

「ぼのぼの」より

 久しぶりに、いがらしみきおの「ぼのぼの」から。ゴマアザラシの“ぼのぼの”のつぶやきには毎度ドキッとさせられる。この言葉は、尊敬しているスナドリネコさんが誰かを助けるために決闘し、終わって帰ってきたときのボロボロの姿を見てぼのぼのが思ったことだ。
 
「我慢」という言葉は、江戸時代にはよくない言葉として使われていたと新聞のコラムにあった。
 我慢とは煩悩の1つで、強い自己意識からくる慢心。
 自分をえらく思い、他を軽んずる高慢ちきな様子なのだそうだ。
 だから、子供に「我慢しなさい」という現代の大人たちをみたら、当時の人たちは卒倒するだろうと。
 今は「忍耐」の意味が強いからだろうが、どうせなら「辛抱しなさい」とか「こらえなさい」と言ってはどうか。
 
 ある気功整体師によると、我慢強い人というのは体がいつも緊張状態にあるらしい。
 言葉に反応するのは、脳よりも体の方が素直。
 我慢することを強いられてきたり、我慢を良しとしている人は、体がカチカチに固まっている恐れがある。
 体がそうなら心もカチカチに固まっているだろうし、体も正常に機能していない可能性が高い。
 
 では「無理」はどうか。
 無理というのは、道理のないこと。
 転じて、なかなか行うのが困難なこと。
 
「無理しちゃいかん」
「無理しないで」
 と、人は他人には「無理するな」と言うが、困難なことにチャレンジしたくなるのが人の心。
 無理はしないと思っていても、無理をしていることがある。
 無理がたたって心身を壊してしまう人も多い。
 そういう人の体は無意識に「我慢」をしているのに違いない。
 自分に「我慢しろ」と言い続けて。
 
 その我慢は、何のためかを問うてみたことはあるだろうか。
 
―   ボクらはムリばかりしている。

  ボクらはムリばかりしている。
  どうなりたいんだろう。
  どうなりたくないんだろう。
  キミはどうなの?
  どうなりたいの?
  どうなりたくないの?
  どうしてそう思うの?
  どうしてそう思うのったら・・・。
 
 ぼのぼのの問いかけに、答えてみてほしい。
 ちなみに、スナドリネコさんの行動はそうすることが信念だったようだ。

 

「美しい日本のことば」連載中

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(191109 第590回)

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