人生は私たちが人生とは何かを知る前にもう半分過ぎている
ネルソン・マンデラ大統領が27年間の投獄中に心の支えとしていたという詩『インビクタス』。不屈を意味するこの詩を書いた詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの言葉だ。
ウィリアムは言う。
――すべての神に感謝しよう
不屈の魂を授けてくれたことを
……
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈伏はしない
……
我が運命を決めるのは我なり
我が魂を征するのは我なり
50年にもおよぶ南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策。
その解放運動を先導したとして国家反逆罪に問われ、終身刑となって投獄されたネルソン・マンデラは、獄中でこの言葉を唱えつづけた。
そして27年間の投獄の後、黒人初の南アフリカ大統領に就任した。
2013年12月、93歳でこの世を去った彼の魂は、きっと勝利を手にして天上に向かったにちがいない。
彼は知り過ぎるほど知っていたことだろう。
人生の早い段階で、人生とは何かを。
少なくとも人生には必ず終わりがあることや、運命を決定づけるのは自分自身であることは気づいていたはずだ。
「生きることの栄光は失敗しないことではなく、失敗するたび起き上がることだ」と言い遺しているのだから。
時間はあっという間に過ぎてゆく。
なにをしても、しなくても。
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(210301 第705回)