いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
Topics
『海辺のカフカ』より
村上春樹氏の小説『海辺のカフカ』のなかの一節である。15歳の「僕」、田村カフカの成長冒険記であるこの物語は、ギリシャ悲劇と日本の古典文学を下敷きに書かれたそうだ。つくづく思うのだが、村上さんって、日常…
高橋知子
書評家マイケル・ディルダの『本から引き出された本』の訳者、高橋知子さんが寄せた「訳者あとがき」にあった言葉だ。翻訳者という職業は、ともすると作家以上に言葉のセンスを強いられるのではないかと思うが、彼女…
某企業の会長のことば
「食」に関わる事業を展開する某企業の会長の言葉である。言葉というか、口グセ?とにかく、どんな問題も最後はこの一言で解決してしまう。いや、解決はしない(と思う)。が、なぜか納得させてしまうのだ。『ちから…
志村ふくみ
人間国宝である染色家、志村ふくみさんの言葉を紹介。自然の恵みを色と糸で紡いでゆく志村さんの織物は、人と自然が一体だったころの姿を思い出させる。おそらくひとつひとつの命はこんな風に多彩で、かたちも手触り…
髙樹のぶ子
小説家、髙樹のぶ子さんの言葉を紹介。男女の色恋を書かせたら右に出るものはいないだろう髙樹さんの小説は、恋愛に重点を置かれてはいるものの、もちろんそれだけではない。人間の化けの皮をめりめりと剥がし、本質…
鈴木大拙
禅の大家、鈴木大拙の言葉を紹介。大拙翁は難解な禅を欧米人にもわかりやすく平易に紹介したとされているが、なかなかどうして、その著書の多くは難解である。が、難解な本ほど時間を置いて繰り返し読むことをオスス…
山岡鉄舟
幕末三舟の一人、山岡鉄舟。名を鉄太郎。剣・禅・書の達人である。サムライ鉄舟が、わずか15歳で自身に課した人間修養のための「修身二十則」。その9項目にこの言葉はある。時代とはいえ、多感な少年期に生き方を…
千利休
千利休が茶の心得としてまとめた『利休百首』の一首めがこれだ。あえて語らずともわかるというもの。しかし、百首ある心得の冒頭に利休がこの一首をあげたことを考えれば、今も昔もかわらず人の意思というのはなかな…
福岡伸一
この人の話はとにかくおもしろい。分子生物学者、福岡伸一氏。「生命とは何か」という本質的な命題を、身近なテーマから紐解いてゆく。遺伝子的にみても「ダメな部分」を受容する生命は、ダメなものがあるがゆえ更…
武満徹
作曲家、武満徹の言葉を紹介。「学校にはぼくは縁が薄く、ついに一度も音楽教育というものを受けませんでした」と、中学校もろくに出ていないと告白する武満。独学で音楽を学び、「世界のタケミツ」となったのは学校…