いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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ウィリアム・ブレイク
一粒の砂に世界を見出し、一輪の花に天を見出したのは、イギリスの詩人、ウィリアム・ブレイク。靴下商の三男として生まれた彼は、幼い頃から予兆的なヴィジョンを見ることが度々あったという。彫版師として生計を立…
松岡正剛
おそらく現代の知の巨人と言えるだろう。松岡正剛。編集者、実業家、著述家など、さまざまな顔をもつ。その軸にあるは日本の美。生家は京都の呉服屋というから、納得もいく。松岡氏の幅広い活動や言動、思想哲学を眺…
『ねじまき鳥クロニクル』より
村上春樹の小説『ねじまき鳥クロニクル』の第1部「泥棒かささぎ編」から抜粋した。失業中の主人公、岡田亨がひょんなことから知り合いになった近所に住む16歳の女の子、笠原メイと話していたセリフの一部。16歳…
井上靖
小説家、井上靖の言葉である。劇作家の井上ひさしと血縁関係があるのかと思いきや、そんなものはない。縁もゆかりもないと言いたいところだが、実は井上ひさしの父親は、井上靖と競い合った文学仲間だったそうだ。だ…
ある中学生の言葉
某新聞に「こどもの詩」というコーナーがある。1967年5月にはじまり、今年の5月でまる54年になる予定らしい。投稿者は中学3年生以下の子供たち。修学未満の子供の言葉は家族が耳にした我が子のなにげない言…
李禹煥
美術家の李禹煥(リ・ウーファン)の言葉だ。韓国出身の彼は日本を拠点に世界中で活躍する現代アートの先導者。表現者である彼にとっては造形も絵も言葉も、生まれてくる源泉は同じなのだろう。紡がれる言葉もアート…
大田垣蓮月
江戸後期から明治初期に生きた尼僧、大田垣蓮月は歌人でもあり陶芸家でもあった。自作の和歌を掘った「蓮月焼」は贋作が出回るほど人気を博したという。収入のほとんどは施しや架橋工事などに使い、自身は清貧の暮ら…
西行
保延6年10月15日、鳥羽院下北面兵衛尉佐藤義清は出家し名を「西行」と改め遠く陸奥の地へ旅立った。立場上心は都へ残し、不穏な情勢を外側から眺め、冷静な目をもって折々の意見を歌にのせ、友人たちと歌の往還…
ベートーヴェン
日本の年の瀬に流れるお馴染みの曲といえば「第九」。ベートーヴェンの『交響曲第9番』だ。なかでも耳に残るのは第4楽章の合唱「歓喜の歌」だろう。シラーの詩『歓喜に寄す』に感銘を受けた22歳のベートーヴェン…
東郷茂徳
開戦当時の外相、東郷茂徳の辞世の句である。山田風太郎の『人間臨終図鑑』より抜粋した。東郷は昭和16年東條内閣において外相の地位にあり、そのときの日米交渉でアメリカからつきつけられたハル・ノートの苛酷さ…