いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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スコラ学派の提起した問題
今回は逆説的な意味で上掲の言葉を選んだ。ジョン・バースの超大作『酔いどれぐさの仲買人』に出てくる。これぞ西洋人の思考法!(もちろん、全員とは言わないが)。とにかく人間中心なのだ。万物に霊魂が宿るという…
堀文子
堀文子の言葉は本コラムにたびたび登場している。どの言葉も真剣に一日一日を生きてきた人の信念がこもっている。美(芸術)は役に立つか?これは永遠の問いでもある。コロナ禍以来、エッセンシャルワーカーの価値が…
フリードリヒ・ニーチェ
英語の格言「海の向こうのイケてる言葉」でニーチェの言葉を紹介しているが、ついでだからここでもニーチェの言葉を『曙光』より抜粋。新緑の季節はニョロニョロの季節である。ニョロニョロは寒い季節を仮眠(冬眠)…
フランシス・ベーコン
フランシス・ベーコンの『随想集』にこの言葉がある。思うに、人生とは真の友人と出会う旅なのではないか。いきなり真の友人に出会うことはないから、「出会う」ではなく「育む」としてもいい。いずれにしても、互い…
ヘンリー・キッシンジャー
1970年代のアメリカの外交政策に大きな影響を与えた政治家であり、ノーベル平和賞受賞者でもあるキッシンジャー。おそらく自身の来し方も投影しているのだろう。ダイヤモンドと石炭という、まったく非なるものを…
栄西
禅宗である臨済宗の開祖栄西の言葉。『興禅護国論』に書かれている。はじめてこの言葉に接したとき、「ある環境で成功した者は、ほかの環境下で生き残ることが難しい」という意味かと思った。しかし、栄西の思考の射…
小澤征爾
今年の2月6日に死去した世界的な指揮者・小澤征爾が1987年、ヘルベルト・フォン・カラヤンについて語ったときの言葉。小澤は、カラヤンには指揮のしすぎということがない。指揮はうっかりすると暴力になってし…
ウィリアム・ブレーク
イギリスの詩人ブレークの詩の一節。人類初めて、飛行機で大西洋横断を成功させたリンドバーグの夫人、アン・モロウ・リンドバーグの『海からの贈物』で見つけた。表現がいちいち詩的だが、禅僧に言わせれば「今、こ…
徳川家康
家康はよくいえば質実剛健、悪くいえば吝嗇、いわゆるケチで知られている。それまで天下人だった秀吉が贅の限りを尽くしていたから余計に際立つ。もちろん、彼の性分なのだろう。が、それだけとは言い切れない。こん…
久石譲
NHKの番組(NHKアカデミア)で久石譲氏が語った言葉。この番組は、久石氏がオンライン形式で音楽家の卵たちに講義をするというもの。講義の後、ある学生から「音楽を仕事としてやっていくには大衆を引きつける…