いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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玄侑宗久
ひさしぶりに玄侑さんの言葉を紹介しよう。筆者の大好きなお坊さんであり、小説家のひとりだ。本棚からふと手に取った玄侑さんの『禅語遊心』。なんど読んでも面白くて、新しい発見がある。これもそのひとつ。あれが…
オスカー・ワイルド
戯曲『サロメ』で有名なオスカー・ワイルドの、よく知られた名言である。楽観主義者と悲観主義者のものの見方のちがいを、これほど的確に言い表した言葉もそうないだろう。「なるほど、まさに」とうなずきつつも、「…
ゴンチチ
某ラジオ番組で、ふと耳に入ってきた。アコースティック・ギター・デュオ、ゴンチチのお二人の、どちらかの言葉だったように思う。相方が「なるほど」と深く納得していたが、おそらく視聴者の多くは同じ思いだったに…
リルケ
『マルテの手記』で知られる詩人、ライナー・マリーア・リルケの詩の一節である。生野幸吉訳の『リルケ詩集』にあった。冒頭の一片がタイトルになった「ほとんどすべての物から…」という詩だ。この世界がいかに五感…
楠木正成
皇居前広場にある騎馬姿のブロンズ像でおなじみ、楠木正成の名言である。鎌倉幕府の討伐から南北朝時代に入るまでの激動の時代を、後醍醐天皇に寄り添いサポートしつづけた楠木。歴史上屈指の忠臣として、その生き様…
ピーター・ドラッカー
マネジメントの分野においても、あるいは自己啓発の分野においても根強いファンをもつ経営学者のピーター・ドラッカー。「社会生態学者」と名乗っていたというだけあって、一言一句、納得がいく。この名言も、そのひ…
福井謙一
「フロンティア軌道理論」でノーベル化学賞を受賞した福井謙一の言葉である。フロンティア軌道理論とは、フロンティア軌道と呼ばれる軌道の密度や相位によって、分子の反応性が支配されることを主張する理論だそうだ…
篠田桃紅
生涯、書の道をひたすらに歩みつづけ、世界をも魅了しながら107歳という長寿をまっとうした書道家、篠田桃紅の言葉である。随筆集『墨いろ』のなかの「包装」という項にあった。石鹸の包みに対する一言で、いわゆ…
幸田文
ふとしたときに、なぜかこの言葉がよみがえる。幸田露伴の娘、幸田文の言葉である。著書『木』にあった。静岡県にたびたび起こる、山地の崩落と安倍川の荒廃をめぐっての思いだった。今から30年ほど前の話である。…
藤田千恵子
染色家の志村ふくみさんの文章が好きで、一冊一冊なめるように読んでいる。これは『語りかける花』の解説者、藤田千恵子さんの解説の一文である。冒頭がこれだった。ドキッとした。はたして自分に、その資格はあるの…