死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.197『祈りの御歌』竹本忠雄 扶桑社
皇后美智子様(現上皇皇后)の御歌集『セオト――せせらぎの歌』のフランス語訳者による著作。巻末に『セオト――せせらぎの歌』に収められている53首の原詩と仏訳、注釈が掲載されているが、…
file.196『美しい星』三島由紀夫 新潮文庫
20代のある時期、三島の純文学にシビレた。しかし、非の打ち所のない(ほぼ)完璧な文章がだんだん鼻につくようになった。しかし『美しい星』は、三島らしい美意識が昇華した作品でありながら…
file.195『反解釈』スーザン・ソンタグ 高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳 竹内書店新社
20代のころ、スーザン・ソンタグに憧れ、スルメをしゃぶるようにして難解な著書を読んだ。とびきり美人のうえ頭脳明晰(シカゴ大学→ハーバード大学院→パリ大学。専門は哲学)、小説家・戯曲…
file.194『こころ』夏目漱石 新潮文庫
読書に関しても音楽や美術同様、雑食を旨としているが、客観的に自分の読書傾向を眺めると、日本の近代文学が異常に少ないことがわかる。おのずとこのコラムで取り上げた作品も少ない。泉鏡花の…
file.193『原寸美術館 日本編』千住博 小学館
展覧会の図録は結構売れる。本物の絵を見た興奮が、そうさせる。しかし、家に持ち帰って図録を開いても、本物を見た感興は甦らない。かくしてすぐさま書棚にしまわれ、〝展覧会に行った証拠品〟…
file.192『クリスマス・カロル』チャールズ・ディケンズ 村岡花子訳 新潮文庫
本書の主人公・スクルージほどではないにせよ、私はクリスマスに心を動かされたことがほとんどない。キリスト教徒でもないのになんで祝ったり贈り物を交換したりケーキを食べたりするわけ?とい…
file.191『日本人の戦争』ドナルド・キーン 角地幸男訳 文春文庫
近代になるまで、日本には外国人が容易に同化できない3つの〝鉄壁〟が備わっていた。周りを海で囲まれた島国であったこと、すぐに習得ができない複雑な日本語があったこと、そして2000年以…
file.190『ロゴスの市』乙川優三郎 徳間文庫
時代小説の名手・乙川優三郎は、2013年に発表した『脊梁山脈』以降、現代文学を書き続けている。乙川の現代文学には特徴がある。主人公が小説家・編集者・翻訳家・同時通訳者・装丁家・コピ…
file.189『食の堕落と日本人』小泉武夫 東洋経済新聞社
本書には小泉さんの怒りが渦巻いている。「日本人というのは、昔から主に魚を食し、雑穀根茎、陸稲水稲を食うという食生活を何千年にもわたってつくりあげてきて、その食文化の範囲の中で生きて…
file.188『天海』三田誠広 作品社
日本の歴史には名僧・怪僧が百出する。そのなかでもひときわ特異な存在感を示すのが天海だ。徳川家康から家光まで、徳川幕府の黎明期を支えた大人物として天海の名は永遠に刻まれるだろう。しか…

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