死ぬまでに読むべき300冊の本
HOME > Chinoma > 死ぬまでに読むべき300冊の本

ADVERTISING

私たちについて
紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.072『じんかん』今村翔吾 講談社
ずっと気になっていた人物がいた。それが松永久秀だった。彼の行動原理が理解できなかったからだ。仕えた主人を殺し、織田信長に2度も謀反を起こし、将軍・足利義輝の暗殺にも関わり、東大寺大…
file.071『祖国とは国語』藤原正彦 新潮文庫
この本は、2000年から3年ほどの間に書かれたエッセイをまとめたもの。保守系の新聞や雑誌に掲載した11篇「国語教育絶対論」、朝日新聞などに掲載した20篇「いじわるにも程がある」、そ…
file.070『こだまでしょうか、いいえ、誰でも。』金子みすゞ ミヤオビパブリッシング
金子みすゞは不思議な人だ。いや、みすゞからすれば、周りの人たちがおかしいと思ったにちがいない。こういう作品がある。「不思議」私は不思議でたまらない。黒い雲からふる雨が、銀にひかって…
file.069『ドーダの近代史』鹿島茂 朝日新聞社
ドーダ学とは、「ドーダ、おれ(わたし)はすごいだろう、ドーダ、マイッタか!」という自己愛に源を発する表現行為であると、東海林さだおが『もっとコロッケな日本語を』で書いたらしいが、そ…
file.068『モーパッサン短編集』モーパッサン 青柳瑞穂訳 新潮文庫
フランス人らしく皮肉屋で、つい人間の裏側を見てしまう癖のあるモーパッサンは、憎めない一面もある。エッフェル塔が完成した頃、醜悪だから見たくないと言いながら、エッフェル塔に登れば醜悪…
file.067『からだの声をきく』多田富雄 平凡社
タイトルだけ読めば、健康書の類と思う人も多いだろう。広い意味では健康書のひとつと言えなくもないが、この本は免疫学者による自然観、生命観を綴った文章をまとめたものである。本の帯に、次…
file.066『マクリーンの川』ノーマン・マクリーン 渡辺利雄訳 集英社
行間から静謐な哀切がにじみ出てくる、味わい深い作品だ。『マクリーンの川』というより、映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の原作といった方がわかりやすいだろう。モンタナ州西部にある…
file.065『根源へ』執行草舟 講談社
現代を代表する思想家による入魂の書。なにごとにおいても「まわりと同じ」であることを良しとし、出る杭にならないよう気配りをする日本社会にあって、ここまで突出して独善的で激烈な考え方を…
file.064『大地』パール・バック 新居格・中野好夫訳 新潮文庫
壮大な血脈の物語である。人が生まれ、何かをなし、やがて死ぬ。その人の遺伝子を持った子がまた何かをなし、死ぬ。この連なりのなかに人間存在の意義と不条理が無数に散りばめられている。長い…
file.063『エリゼ宮の食卓 その饗宴と美食外交』西川恵 新潮社
2002年の頃、「厨房のダ・ヴィンチ」と言われたフランスの料理人、アラン・シャペルの8人の弟子を取材し、彼らの話からシャペルの料理哲学をあぶりだそうというテーマの本を執筆していると…

ADVERTISING

メンターとしての中国古典(電子書籍)

Recommend Contents

このページのトップへ