死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.052『変身』フランツ・カフカ 高橋義孝訳 新潮文庫
カミュの『ペスト』とともに不条理文学の双璧とも言われるこの作品は、1912年、オーストリア出身の作家・フランツ・カフカによって執筆された。不条理とは、理屈では説明できないこと。われ…
file.051『恋慕渇仰』緒形拳 東京書籍
緒形拳という俳優に惹かれていた。今村昌平の監督作品『楢山節考』での迫真の演技は今でも脳裡にこびりついている。表情に品があり、どことなく恥ずかしそうにしたり、抑制されたたしなみが感じ…
file.050『透光の樹』髙樹のぶ子 文春文庫
この作品の主人公は今井郷と山崎千桐。生身の人間と人間がここまで深く交感できるものなのか、と思わせるほど濃密に関わった。二人が20数年ぶりに再会したとき、郷は47歳、千桐は42歳にな…
file.049『ラ・ロシュフコー箴言集』二宮フサ訳 岩波書店
情と理。人間の心は、両者が均衡してこそバランスがとれると思っている。どちらが勝ちすぎても均衡を失う。強いていえば、情が6、理が4くらいの割合だろうか。人間にとって情は欠かすことので…
file.048『楢山節考』深沢七郎 新潮文庫
平均寿命がどんどん伸び、ついに「人生100年時代」と言われるようになった。これはこれで、ある人たちにとっては喜ばしいことにちがいない。しかし、すべての人にとって、そうだと言えるだろ…
file.047『長距離走者の孤独』アラン・シリトー 丸谷才一・河野一郎訳 集英社文庫
シリトーを初めて読んだときの印象は忘れられない。「スカッとした」ひとことで言えばそういう感慨だった。あれは高校1年のとき。集英社が刊行を始めた現代の世界文学全集の初回配本がシリトー…
file.046『宇宙のカケラ』佐治晴夫 毎日新聞出版
 うすうすそうではないかと思っていたことが、はっきり書かれている。本書の冒頭に、こうある。――私たちの体を構成しているすべての物質は、星が光り輝く過程でつくられました。その星が超新…
file.045『裸のサル』デズモンド・モリス 日高敏隆訳 河出書房新社
面白い装丁だ。赤い背景に、黒いサルが正面を向いている。透明のカバーを取るとサルの体毛を表していた黒い部分がなくなり、縞のスーツを着た人間が現れる。よく見ると、カルロス・ゴーンが痩せ…
file.044『山椒魚』井伏鱒二 新潮文庫
山椒魚は悲しんだ。そう始まるこの短篇を多くの日本人が学生時代に読んだ(あるいは読まされた)。筆者もその一人だが、しかし内容は漠然としか記憶に残っていない。なんといっても短かすぎる。…
file.043『異邦人』アルベール・カミュ 窪田啓作訳 新潮文庫
初めて読んだのは高校生のときだった。なんとも名状しがたい読後感だった。かつて味わったことのない不気味な違和感があるのに、妙な共感もある。なんだこれ?このわからなさは?40年ほど時を…

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