死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.132『芭蕉の風景』小澤實 ウェッジ
年齢を重ねるごとに芭蕉のすごさがわかってくるというのは、日本人の遺伝子に組み込まれているなんらかの力のなせる技かもしれない。若い頃、「なにそれ?そのまんまじゃないか」と思っていた句…
file.131『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ 千野栄一訳 集英社
文学の名作を映画化したものに、あまりいいものはない。あらためて考えるまでもなく、当然のことだ。なぜなら、映像は、具体的にビジュアルを示すが、言葉はイメージを喚起させるだけ。百聞は一…
file.130『昭和天皇ご自身による「天皇論」』半藤一利 講談社文庫
激動の昭和期において、もっとも重要な役割を果たした人物といえば、昭和天皇をおいてほかにはいないだろう。拙著『偉大な日本人列伝』でも書いたが、あの時代、昭和天皇を戴いていなければ、わ…
file.129『平家物語』市古貞次(校訂・訳) 小学館
だれもがこの作品の冒頭を一度は口ずさんだにちがいない。――祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理ことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜…
file.128『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―』白井明大+有賀一広 東邦出版
季節といえば、1年を4等分した春夏秋冬が一般的だが、日本には1年を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)と、72等分した七十二候(しちじゅうにこう)がある。二十四節気と七十二候…
file.127『王妃マリー・アントワネット』遠藤周作 朝日新聞社
700ページを超える大著だが(文庫版は上下巻)、最後まで飽きさせない。読み始め、遠藤周作のクセのない(個性のない?)文体に物足りなさを感じたが、流れにのるにつれ、文体と物語の親和性…
file.126『奇跡のリンゴ』石川拓治 幻冬舎
2009年、本書を読んだあと、木村秋則さんにどうしても会いたくて、弘前まで行った(この本にはそういった衝動を起こさせる力がある)。木村さんと交誼のある、ある人から住所だけ聞いていた…
file.125『罪と罰』ドストエフスキー 中央公論社
鈍色(にびいろ)の世界が延々続くかと思うと、最後になって彼方に微かな光がほの見えてくる。ジワーッと心の奥底に響く物語である。筆者が初めてこの作品を読んだのは、14歳の頃。それから5…
file.124『シベリア俘虜記』穂苅甲子男 光人社NF(ノンフィクション)文庫
ロシアによるウクライナへの侵略が長期化し、一般市民に対するロシア兵の残虐な行為が露わにされている。これほど残酷なことができるのかと戦慄を覚える。いったい、ロシア人とはどういう生きも…
file.123『刺青』谷崎潤一郎 日本近代文学館
見よ、この装丁の美しさを!まさに谷崎潤一郎の世界そのものではないか。背表紙には金箔押しが効果的に使われ、赤地の紋様との絢爛たる調和が際立つ。化粧箱にはタイトルだけを印刷した紙片が糊…

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